摩尼山 (마니산)2014/03/13 18:04

韓国 江華島にある、摩尼山(마니산 まにさん)へ行ってきました。
ソウルからバスで2時間ほどの江華島にあります。
摩尼山は韓国の人々にとって聖なる山です。稜線に塹城檀(チャムソンダン)という場所があり、始祖、檀君(タングン)が天に祈りをささげた場所ということになっています。山と言っても標高は500mに達せず、階段でも登れるというので行ってみることにしました。

◆行き方◆
ソウルの地下鉄 2号線 『新村(シンチョン)』駅の4番出口をでてまっすぐ進みます。スターバックスを2軒通り過ぎて、アートレオン(artreon)という映画館の前に赤いバス停があります。


3000番、3100番のバス停

江華島方面に行くのは3000番と3100番のバスです。
3000番は1時間に2~3本程度に出ており、ここを始発として江華島のバスターミナル(終点)まで行きます。
3100番は、摩尼山の登山口まで行くようですが、便数が非常に少なく利用しにくいと思います。時刻表をアップしますね。
(クリックで拡大します↓)

★縦に4列ありますが、平日と土曜日の「新村」発は左から2列目、
日曜日と公休日は一番右の列になります。
つまり、平日・土曜日は6:30, 8:00, 8:20発 ~ です。ちょっと利用しにくいですね。
(一番左側は、終点のファド(華道)から新村行きの出発時刻です。6:05、6:20~ですね。帰路の参考になりますが、ちょっと紛らわしいですね。)
(ちなみに、3100番を利用して行く場合には、終点の1つ手前に「摩尼山入口」(マニサンイック)があるようです。)

と言う訳で私たちは3000番で行きました。2時間弱でまず江華島のバスターミナルに到着です。案内窓口があって、『日本語のパンフありますか」と尋ねると、中に招き入れ、パンフを広げて書き込みながら説明してくれました。

ここからは40番バスに乗って摩尼山に向かいます。終点の「ファド」で降ります。着いたら、T字路になっている広い道路に向かって歩き、それを左折すると、駐車場と、アーチが見えてきます。そこが入り口になります。
案内書のおじさんが徒歩5分だよと青で書き込んでくれました。
クリックして下さい。↓

<地図①>

このあたりから見る摩尼山は、王冠のように見えます。

コンビニのGS25と、その先のアーチをくぐると券売所が右側にあります。

◆コース案内◆
入場料 W1,500(150円程度)を払って歩き始めますが、見事に舗装道路です。
<地図②>

先ほどのコース図と見比べてみてください。
坂道をえっちらおっちら登っていくと分岐に出ます。
右に折れると、なだらかな『檀君路(タングンノ)』、まっすぐは『階段路(ケダンノ)』です。

檀君路の分岐。(こちらにすすむ場合は右に渡ります)

我々はまっすぐ階段路にしました。
さて、先ほどから案内図を見つつ大きな疑問がわいてきました。というのは、私たちが持っている韓国百名山のコース図では、塹城檀(チャムソンダン)から更に20分稜線を進んだ地点が山頂になっているのに、
こちらの図は全てチャムソンダンが山頂となっているのです。おかしいなあと思いつつ、とにかく登ってみました。
確かにひたすら階段です(笑)。


お寺の石段を上がっている気分です。かなり急になっていき、1004段あるそうですが、振り返れば海が見えますし、手すりもあるので、登りはこちらで正解かもしれません。
凍結時は危険なので登山はお勧めしません。

賑やかな声が上から降ってくるようになると、間もなく塹城檀(チャムソンダン)の入口です。 ゲートがあるので、閉鎖されて入れない時もあるそうです。何人かが祈りをささげていました。
進む方向を見ると、人が沢山いる所が「山頂」のようでした。

(で、さらにその先の三角のピークが、実は真の山頂のようです。)

ちょっと歩けばすぐでした。ここに「摩尼山」と書いてあるし、まあとにかくここで写真を撮って一休み。
海が見えます。
私たちは途中でお昼をしてから登ってきたのですが、それでも80分程で着きました。
実はソウルからのバスで一緒になったおじさん2人組と抜きつ抜かれつ登ってきたのですが、山頂でまた会いました。
マッコリやらお菓子やら果物まで頂いて、楽しくおしゃべり。実に親切な温厚なお二人で、江華島のターミナルでは、本来と違う場所に停車していた摩尼山行きのバスからわざわざ降りてきて、「こっちだよ」と教えてくれました。

さてさて「山頂」ですが、この先を一旦下って登り返した尖ったピークが本当の山頂のようです。

事前にネットで見た画像でも「危険」という標識があり、馬の背の岩場になっているようです。ロープはありますが、前日に雪が降ったこと、凍結していると危険なこと、寒くて身体が固まっていることに加え、少し観光もしたいので、ま、いっか、とここから引き返すことにしました。

帰りは檀君路にしました。しばらくは海を左手に、稜線漫歩を楽しみながらどこまでも進みます。
振り返るとまたチャムソンダンが見えています。隣の三角が『山頂』でしょう。

時々ちょっとした岩場を抜けながらかなり進むと、ようやく階段が現れ、しかも相当な急降下です。

この稜線を降りるのでしょう。良く見ると人が集まっている場所もあります。

階段を下りていくと分岐に出ます。
ここはどうやら<地図③>で、稜線の途中から登山口に降りるショートカットの分岐のようです。 (地図では沢山の人が擦ったせいか、絵が消えて光っている部分です。)

そうそう、この山は英語表記がありませんね。 ^_^;
매표소(メッピョソ) ・・・券売所(入口のところですね)
단군로 (タングンノ)・・・檀君路
참성단 (チャムソンダン)・・・塹城檀  です。
なお、この画面にはありませんが、
게단로 (ケダンノ)・・・階段路   になります。

<地図③>
尾根の途中で、磨かれてツルツルになって文字が読めない地点がここです。

実はここでも出会いがありました。
40代くらいでしょうか、ご夫婦が降りていました。『お先に』などとちょっと声をかけて歩いて行こうとしたら、何と「一緒に」と日本語が返ってきました。
私たちが日本語で話しながら歩いてきたのですぐに分かったのでしょう。

ご主人は山が好きで良く歩いているそうでした。ずっと一緒に歩きながらしゃべっていたのですが、奥様は日本人が来る職場なので少し話せるし、ご主人も少し習ったそうですが、何とお子さんたちが日本のアニメの大ファンで、一番うまく話せるそうです。
ところどころ韓国語・英語も交えながら楽しい会話でした。

また、日本では「テマド」にだけ行ったことがあるとのこと。「テマド」??
頭の中を漢字が駆け巡ります。
テ→漢字の読みは多分「ダイ」だから、大?台?・・・う~ん。 「ド」は島だろうな。・・・あれ、テマド、どこかで聞きいた覚えが・・・。
あ! 「対馬」だ!  (テマド=対馬島)
今見ているドラマ「大王世宗」に対馬の日本人が攻めてくる場面があり、テマド、テマドと言っていたのを思い出しました。

駐車場に着き、別れようとすると、「私たちは金浦から車で来ているから、金浦でよければ送って行きますよ。一緒に行きましょう!」と誘ってくださいました。
私たちは伝燈寺(チョンドンサ)にも寄ってもう少し観光をしたかったので遠慮したところ、「なら伝燈寺まで送ってあげます!」ということで、有り難く載せて頂きました。
本当にご親切で、山の話も出来て嬉しかったです。

で、伝燈寺のお話はまた・・・。

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