神津島 花の旅2025/05/12 13:28

初めての神津島、お花を求めて竹芝桟橋から行ってきました。
思ったより大きな船です。
大型客船 さるびあ丸 6099t です。


夜10時出航、2等和室なので、1枚100円の毛布を2枚借りました。
(枕はあります。) 
大島、利島、新島、式根島、神津島 の順に寄港するので、神津島到着は翌朝10時です。
港で宿の方に出迎えて頂き、荷物を預けてから登山口まで送ってもらいます。

天気も気温も程よく、期待が高まります。
早速たくさんのスミレがお出迎え。
アツバスミレの名の通り、葉がしっかりしています。花弁の色も濃いものから薄いものまで様々です。




登山道は非常によく手入れされており、海を見ながら登るのは島ならではの光景ですね。 温暖な土地のため、シダが生い茂った道は新鮮です。


標識も整備されており、迷わずに歩けます。
全山、オオシマツツジが咲いていてとても綺麗です。


山頂に向かうにつれて岩が多くなり、足元はまるで海岸のような白い砂を踏みしめて歩きます。
山頂は周囲が見渡せて絶景ですが、今日は曇天なのでちょっと残念です。


あたりには表砂漠、裏砂漠、と呼ばれるように山頂とは思えない光景が広がります。
幾つかの池もあり、変化に富んだ様々なルートが楽しめます。

ゆっくりとあちこち歩きたいところですが、時間が限られているのでそろそろ下山です。宿を目の前にしてとうとう雨が降り出しました。

お宿では食べきれないほどのご馳走が!


海も山も楽しめるのが島の良いところですね。

帰りは海が荒れて、神津島に接岸できなければ引き返す、という条件付きで竹芝を出港したそうです。

ハラハラしながら港を見つめていると、船がやってきました!
接岸のための方向転換をみていたら、船体が大きく左右に30度は揺れていて、これは大変!やっぱり引き返すのかも!?と思いました。

それでも何とか接岸し、約1時間遅れで乗り込むことができました。


こんな状況ですから、流石に揺れます。ただもうひたすら横になって揺れをやり過ごします。
小さな港では接岸できないため、大島以外は通過。
そのせいか、思ったより早く東京湾に入りました。
が、湾内は既定の速度・ルートを通るため一気にスピードダウンです。

復路のみ横浜に寄るので、予定を変更し、ここで下船しましたが、大正解でした。
ここから乗る人はいないと思ったら、何と驚いたことに、とんでもない数の人が行列して乗船を待っていました。
ここからは、横浜~竹芝の観光遊覧船として活用されているようでした。
なるほど、ゆったり2時間弱の航行を楽しめる訳ですね。

さて、下船した我々。横浜の大桟橋からJR関内まで15分ほど歩いたでしょうか。 あとは順調で、自宅には早く着くことができました。

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さて、この島にやってきたのは、勿論お花を楽しむためです。

ハチジョウチドリ

ヤマサギソウの変種だそうです。
地味ですが私好みの花です。

そして、メインはこの花。
盗掘が懸念されるため、名前も場所も書きませんが、森の妖精といった趣きの美しく可愛らしい花でした。

思ったより小さく、蕾や開きかけだと周囲に同化していて、注意して歩かないと絶対に見落としてしまいます。


目が慣れてくると、だんだん花数の多い株にも出会えました。


開ききるとまさに『ラン』ですね!


そして、もう一つ。
本当に貴重な花です。見つけたのは一株だけでした。
これも小さな花でした。


目的の花に会えて、本当に充実した旅でした。
久しぶりに山友の皆さんと花探しを楽しみ、旅を楽しみました。

春の裏高尾2025/04/11 13:37

久しぶりに裏高尾~高尾方面を歩きました。
スミレがシーズンですね!
浅川沿いの遊歩道もお花一杯でした。

ナガバノスミレサイシン
(白花と、紫系の色があります。)

咲き残りの、アオイスミレ

ヒカゲスミレ

タカオスミレに変身中
(葉が焦げ茶のものをタカオスミレと呼びます。)

いつも美人さんの、エイザンスミレ

コスミレ
(花の色はもう少し濃いものも。)

そろそろ終わりかけのヒナスミレ

斑入りヒナスミレ

アカネスミレ(オカスミレ)

トウゴクサバノオ

ヤマエンゴサク

キバナノアマナ

ミドリニリンソウ

ヒメニラ (超小型!)

レンプクソウ

本日の白眉
スワスミレ

盗掘の無いことを祈ります。

彗星2024/11/29 23:18

10月下旬の話にはなってしまいましたが、久しぶりに彗星が話題になりましたね。紫金山・アトラス彗星です。
地球に近づき、日本で見るには夜明け前から夕方に移ってから新聞やニュースで大きく取り上げられました。
私も天体望遠鏡を持っていた程度には天文ファンで、この彗星には密かに期待していました。

光害のひどい都内住まいになって40年数年。もうそんな機会はないものと半分諦めていたのですが、SNS等にも綺麗な画像があがり出してからは、何とか肉眼で見られないかとワクワクしました。

ダメ元で自宅周辺で西の空を凝視したものの、高度が低いため全く見えません。鎌倉に住む妹にも声をかけ、海岸で探してくれました。
LINEのやり取りで、「見えた?」
「見えない」「金星を目印にもう少し探してみて」「だめだねー」
「こっちも全然。」・・・そんなやり取りでもう帰ろうかと思ったころ、「スマホで撮ったら写ってたよ!!!」


「わ!すごいね!・・・私も撮ってみたけど写ってないわ。」


と諦めて帰宅。念の為画像を拡大してみたら・・・


何と、うっすら尾を引く彗星が写っているではありませんか!
感動しました。
翌日も古い双眼鏡持参で粘ってみたものの、薄いもやがかかっていて街の光もあって肉眼では無理でしたが、スマホにはやはり写っていました。

結局、肉眼ではどうしても確認できませんでしたが、それでも久しぶりの彗星との遭遇には胸が高鳴りました。

私が初めて見た彗星は、ウエスト彗星でした。父に車で港まで乗せてもらい、くっきりと長い尾を引く明るい彗星の勇姿に感動した記憶は今だに鮮明です。あれは本当に大彗星でした。

 その後は話題になった大彗星で、見たものは幾つかある筈ですが余り覚えていません。印象的だったのは、百武彗星です。明るい都会の夜空にも負けず、肉眼ではっきり見えたのには驚きました。ただ、尾は見えず、ぼーっと丸く大きな彗星だなあ!と思いました。
 
生きているうちにまた大彗星がひょっこり訪ねてくるかもしれません。
楽しみですね。

七冠堅持!2024/09/12 18:17

先日のNHKの特番は、ちょっと・・・。
良かった点は、ご本人から直接言葉を聞けたこと。叡王戦の頃の『不調』『失冠』をことのほか騒ぎ立てたメディアには辟易していました。
どうかな・・と感じたのは『 AI 』云々のタイトルと内容。
まず、最初は「八冠陥落」というタイトルに呆れました。
陥落って何ですか?!
七冠を堅持し、タイトル通算24期、永世2冠の竜王名人は『絶対王者』ですよ!!
 ・・・と憤慨したファンが多かったようで、NHKには相当抗議がいったのでしょう、すぐにサブタイトルからはその文字が消えました。

 未だ初級者でも、見る将歴6,7年の私からすれば、ちょっとピントがずれた内容で、しかも番組制作時と今が相当状況が乖離しています。

 確かに、叡王戦のころは恐らく不調ではあったことでしょう。多分に、将棋界を代表する存在としても、100周年記念行事関連もあって、各地に呼ばれ、各種の対談をし、本当に忙しかったと思います。また、最長の持ち時間の名人戦と、短い叡王戦を並行して行い、体力的にもきつかったことでしょう。
それでも、最後は2勝2敗までもちこんでの敗戦ですから、よく頑張ったと言えるでしょう。
 それらは全て「いえ、全て自分の問題です」と言いきれる竜王名人の強さには感服しました。決して言い訳をしないのです。
多分、後手番の対策を試行錯誤の最中で、短期的な勝利より、長い目で見た指してだったのだと思います。いわば、フォームの改善中。(おそらく、今結果が出ていない、豊島九段も同じ状況と思われます。きっと、大飛躍をすると思います!)

 で、凄いのは、あの番組が取り上げた対局の後の数局で、藤井竜王名人はまた調子を取り戻し(?)強い強い将棋が復活しているのです。
王位戦の最終局は圧勝でしたし、番組で取り上げていた負けた対局の戦法を、今度は王座戦のしかも後手番で採用して、見事に完勝しました。
手応えを感じているのではないでしょうか。

 逆に、叡王のタイトルを取った伊藤さんは、その後調子を崩しています。残念ながら、今期の他のタイトル戦は全て敗退してしまったので、今期の2冠以上の可能性は無くなりました。タイトル戦は来期の叡王戦防衛からです。
(一般棋戦は残っているものがあります。)

 叡王は、藤井叡王が奪取・防衛するまで、毎期叡王が変わるという、防衛しにくいタイトルでした。それは短い持ち時間とチェスクロック制という事情があるからです。
また八冠に返り咲く日も来ると思いますが、来期ではないかもしれません。
それよりも、ずっと遠くを見つめて高みを目指していく藤井竜王名人。
誰かの負けを祈ったりすることもなく(神社仏閣でも自分の勝利は祈りません)、本当の意味で「孤高」の棋士と思います。

永世2冠がどれくらい凄いことかも、みなさん感覚が麻痺していると思います(笑)。 やっぱり強い、魅力あふれる棋譜を残していく竜王名人をずっと応援していきます!

藤井聡太 竜王名人(八冠)2024/05/13 23:15

目下、名人防衛戦で3-0となり、あと一勝で名人防衛が決まるところ。
これはもう確実と言ってよいでしょう。残り4戦を豊島九段が全勝しないと奪取できないので。
名人というのは特別なタイトルで、挑戦するまでにどんなに短くても、四段昇段(プロデビュー)から5年はかかるという権威ある最高のタイトルです。
勿論、歴代最年少で名人になった藤井聡太竜王名人です。(○冠と呼ぶのはいわば俗称で、正式には竜王名人です。)
名人と竜王のタイトルは別格で、両方持っているとこう呼ばれます。
あとの6つのタイトルは、その賞金によってランク付けされています。
簡単に分けると、1日で終わる短い棋戦と、2日かかる長い棋戦があります。
当然、長い棋戦ほど考慮時間が増えるため(8時間から9時間、相手の持ち時間を含めるとその倍です)、実力が正しく反映されやすいと言えます。
名人戦は9時間、竜王戦が8時間です。他に王位戦、王将戦が8時間の二日制で、王座戦が5時間、叡王・棋王・王将が4時間です。

長い棋戦は7番勝負。先に4勝すれば奪取または防衛、
短い棋戦は5番勝負で、3勝すれば奪取または防衛です。

今、巷で結構大騒ぎになっているのが叡王戦で、藤井竜王名人がタイトル戦では初めて連敗し、奪取される危機に立たされている?ことでしょう。
相手が同学年で、今まで藤井竜王名人に11連敗中の伊藤7段が、1敗後に2連勝したことで、初めての勝ちだっただけでなくあと1勝で奪取なので、(アンチを含め)騒がれているのです。

叡王戦の次戦の前にまず名人戦の第4戦が今週末にあり、勝てば名人防衛。万が一負けてもあと1勝で防衛です。
その後に叡王戦があるのですが、藤井竜王名人としてはここで2連勝が必要です。前回の2敗目が、ちょっとらしくない負け方だったこともあって余計に騒ぎになっているのです・・・。が、百歩いや千歩譲っても、
「1冠」と「7冠」では段違い。これで『2強時代の到来』とは口が裂けても言えないでしょう。

まず、羽生9段が持っている「7冠(全8冠でも)の保持日数」は既に更新していますし、「タイトル戦負けなし」の記録も既に大きく更新しています。
 今、どこの対局場も藤井竜王名人に来てほしくて(大変な経済効果があるため)、対局が早く終わっても、その後の開催地で「祝勝会」として招いているので、8つもタイトルを持っていると、常にあっちこっちに呼ばれて忙しい限りです。また、他にもインタビューや対談など本当に表に出ない仕事も含め超多忙なため、最近は傍目にも疲れが見えて、ちょっと心配していました。
対局も全国を飛び回り、前夜祭もあるので、その負担と移動時間もばかになりません。
また、名人奪取後、また歯列矯正を再開したので、その影響は少なからずあるでしょう。(痛くて集中できないため、プロ入り後、矯正は一旦やめていました。)

それでも、ちょっと心配していた叡王戦2連敗直後の名人戦は、前夜祭の中継を見てもとても元気そうで表情も明るく、インタビューにも静かな闘志と自信に満ちていて、これは大丈夫!と確信しました。
その通り、今回は見事に1日目から大きくリードを保って、いつもの好調時の勝ち方でした。
ずっと応援してきたファンの皆さんの反応も同じで、いつもの竜王名人に戻った!と喜んでいました。勿論、私も。

思い返せば、タイトルを防衛しながら順々に奪取していく過程で、危ない対局も沢山ありましたが、そんな中、これは神様に「八冠を取りなさい」と選ばれているのだな、と感じさせられる勝利もいくつかありました。

勿論実力が他の棋士と次元が違うと感じさせられるものの、まだ21歳!
まだ進化の途中です。
戦法などの試行錯誤もあります。(実際、試しているんだな、と感じる対局もありました。)
特に今、一番長い持ち時間の名人戦と、一番短い叡王戦をダブルで戦っているため、調整が難しい面もあるでしょう。

また冷静に振り返れば、全冠制覇が予想より遥かに早かったことは事実で、御本人もきっとそう思っているはずです。ですから、暫くはその微調節の時期が来るのかもしれません。
しかし、それが、「藤井一強時代の終わり」の訳がありません。
物を知らない一般週刊誌の記者が、刺激的なタイトルをつけたりしていて腹立たしい限りです。(しかも、藤井「7段」と書いていたりして、無礼にもほどがあるというものです。タイトル保持者はタイトル名を付けて呼ぶものですし、段位は随分前から最高位の9段です!!)

ファンは叡王戦のこの後の2連勝=防衛を信じていますし、そうなると思いますが、(一時的に)奪取されることが絶対にないとは言い切れません。 でも、そんなことが起こったとしても、それはあくまで一時的なもので、すぐに取り返せる充分な力があることを疑う人はいません。(少なくともまともな将棋関係者には。)

早くスッキリしたいものですが、連戦でお疲れの藤井竜王名人。くれぐれもお体大切にして頂いて、切れ味の鋭い、誰もまねのできない『面白い将棋』をまた見せてくれることでしょう!

私たちファンは、「八冠だから」応援するのではなく、その将棋の内容の、唯一無二の素晴らしさ、余人をもって真似のできない終盤の切れ味、そして何よりその優しくてユーモアのある魅力的な性格・人物に限りなく惹かれるのです。
若いですが、四百年の歴史を持つ将棋界の頂点に相応しい人物なのです。

そして、私(たち)は、晴れの日も雨の日も、変わらず応援し続けるのみです! (^^♪
頑張れ、藤井聡太竜王名人!!