メキシコの旅 その1 ― 2020/03/24 14:39
コロナウイルスで世界的に激震が走る中、意を決してメキシコ旅行に行ってきました。成田空港も、えっ!?というほど閑散としており、満席だったツアーもキャンセルが相次いで、結局は半減していました。
メキシコは初めて。子供の頃から夢見ていたマヤの遺跡群との対面に心躍る旅となるはずが、ウイルスの広がりと各国の対応に神経を使いながらも、意を決して参加したのでした。
メキシコシティーの標高は2200m。早春の東京から夏の日差しが照りつけるメキシコシティー。これを痛感させられたのは巨大なピラミッドを持つテオティワカンででした。
では遺跡に絞って、訪問順にご紹介します。
*テオティワカン*
[月のピラミッドを登る]

ジャガーの神殿を見て、月のピラミッドに登ります。急角度+段差の大きな階段を、スイスイ登っていく・・・筈が階段の途中で固まってしまいました。規制により途中までしか登れませんが、ここから遺跡の全貌が望めます。

どうも調子が良くありませんが、下りは手すりにしがみつきつつ慎重に。急に暑くなったせいか、高度障害か、太陽のピラミッドへの「死者の道」を辿る頃にはふらふらになっていました。
まずい、これは太陽のピラミッドにはとても登れないかも!?
近づいてみると太陽のピラミッドの大きさは予想以上です。

この日は最上段には規制がされていて上がれないようです。
取り敢えず一段目を登ろうとするも、脚に力が入りません。
休み休み漸く登って、手すりにもたれて暫し動けず。気分も悪く、ここで断念か、とさえ思いました。
それでも折角なので、気合で次の段を必死に登ると、今度はもう日陰にしゃがみこんでしまいました。もうだめだー。
どれくらい座っていたでしょうか。ふと見上げると、急ながらも段数は急に減って、頑張れば行けそうです。
ヨレヨレになって登ると、更にあと一息で今日の「最上段」に手が届きそうです。
気力を振り絞り、やっと登頂。踊り場になっているので周囲を一周し、何とか降りました。ここまで体調が悪いのも久しぶり。自信喪失です。
午後は国立人類学博物館へ。
あの「アステカ カレンダー」にも会えましたが、圧倒的に時間不足でした。再訪せねば!

*モンテ・アルバン*
小高い丘の上にある遺跡です。
身体はまだ暑さに慣れませんが、風もあるので何とか凌いでいます。
ひたすら階段を登る旅のようです。😅

南の大基壇からの眺め
「踊る人」のレリーフ
拷問に苦しむ姿を踊っていると誤解しての命名です。
拡大してスクロールすると、よくわかります。
*ラベンタ遺跡公園*
別の遺跡から出土品を公園の中にルートに沿っていくつも配置しています。


巨大な頭像で有名なオルメカ文明の代表作。
続く〜。
メキシコの旅 その2 ― 2020/03/25 13:08
*パレンケ*
今回の旅での遺跡はどこも見応えがありましたが、パレンケは白眉と言えるでしょう。
日本にも何度か来ている「翡翠の仮面」です。(人類学博物館所蔵)
パカル王の棺から発見されました。

熱帯雨林のジャングルの中にあり、深い緑に囲まれていて、独特の雰囲気があります。

パカル王の棺が見つかった「碑文の神殿」

「十字架の神殿」への階段
「太陽の神殿」
湿度90%,気温34度の真っ昼間にここを見て回る・・・というよりひたすら階段を登り降りするのは過酷ですが、その価値は有ります!
これは何と一般公開されていない、発掘調査中の現場で見せて貰ったレリーフです!素晴らしい‼️
(ベテランの現地ガイドさんの人脈でロープの中に入れてもらいました)
まだまだ発掘が追いつかず、遺跡は地中に眠っています。
*エズナ遺跡*
5層のピラミッドが聳えています。

*カバー*
壁面の装飾がよく残っており、素晴らしい遺跡です。

*ウシュマル*
ここも有名な遺跡ですね。
まず聳え立つのは「魔法使いのピラミッド」です。

「尼僧院」のレリーフ

見所の多い遺跡です。
続く・・・。
メキシコの旅 その3 ― 2020/03/25 19:35
*チチェンイツア*
春分、秋分の日に 蛇の姿をした神がピラミッドの側面に降臨する「ククルカン」現象を見るために、この暑い時期に訪問した訳ですが、
コロナウイルスの対策として、政府が人の集まる施設やイベントを次々と閉鎖し始め、とうとう「ククルカン」もその対象となってしまいました。
我々の情報では、夕方からのピラミッド(エル・カスティージョ)のプロジェクション・マッピングはこの日が最後で、遺跡の見学は翌日でも大丈夫とのことで、見学に先立って夕方から遺跡に入りました。

ライトアップされた「エル・カスティージョ」

髑髏 の浮き彫り

見事な浮き彫り

通常の1/3位の人出だそうで、夜空に輝くオリオンの下で、夕涼みをしながら、先ずはこのように遺跡内を一周します。
その後、20分程のプロジェクション・マッピング「ククルカンの夜」を見ました。
明日の見学がとても楽しみです。
ククルカンは無事見られるでしょうか?
翌朝。ホテルから徒歩で行ける距離です。眩しい日差しの中、向こうに見えるのは「カラコル」のようです。
ところが、
急な通知で、遺跡がクローズに‼️
ククルカンがテーマのツアーだっただけに参加者の落胆は大きかったのですが、こればかりは仕方ありません。
かわりに別の遺跡に連れて行ってもらいましたが、
途中ですでに各都市の検問と閉鎖が相次ぎ、事態は急激に悪化していきます。検問所で、ホテルにまた戻ってこられるよう確約を得てから向かいました。
*エク・バラン*
ここにも素晴らしい神殿がありますが、相変わらず急で狭い階段です。

よく見ると、大きな牙を持つ口が開いているのがわかりますか?

番外編に続く・・・。
メキシコの旅 番外編 ― 2020/03/25 20:57
サボテン🌵と遺跡

スペインの影響の残る風景



(別の教会です)
熱帯の花々。
シユウカイドウに似ています。


土産物の店

遺跡でよく見るイグアナ

スープはほぼ外れなし。

メキシコのお菓子類。

最終到着地 カンクン

流石に海は綺麗でした。
メキシコの旅 余談 その1 ― 2020/03/29 10:08
今回の旅では遺跡以外ではオアハカがとても良かったですね。
ここの民芸品がよく出来ていて、この村は織物、この村は木工品、などのように専売制にしているそうで、市場でも屋台でも価格は一律で、値引きもほぼ無し。
買う方も気に入ったものがあれば迷わずそこで買えるわけで、良い制度だと思いました。
毛の絨毯もとてもしっかりしていて、最後まで買おうか迷っていたのですが、荷物になるので諦めました。
手作りのバッグはとてもよく出来ていて、自分用と、デザインに煩い妹にも買いましたが、非常に喜んでくれました。
私のは、ビニールの細い紐を丹念に編んだもので、非常に丈夫です。
アメリカで流行に火がついて、日本でも人気?らしく、女性誌では5000円位の値がついていたようですが、私のは2000ペソでした。
妹には黒地に刺繍の帯が二段入った手提げを170ペソで。刺繍がなく織で縞模様のものは150ペソでした。
また、伝統的な手作りの木の動物にはハートを鷲掴みにされました。
実物に寄せるというよりは想像上の動物などが色鮮やかに塗られていて、3匹「お持ち帰り」です。
どうですか?
余談ですが、この内の2つは屋台で50ペソずつ、1つは店舗で100ペソでしたが、空港のお店では230ペソに釣り上がっていました。😏
因みに1ペソは6円程ですが、日本で円から両替するともの凄くレートが悪いので7円です。私は成田で5000円だけペソにし、20000円分をドルで持参しました。
どこでもカードは使えますし、ドルが使えるお店もあり、100ペソが5ドルくらいの感じです。
また、メキシコシティで泊まった高級ホテルの中のお店が中々良くて、銀細工のペンダント・トップを買いましたか、ドルの現金払いでそこそこおまけしてくれました。「生命の木」のデザインで二種類。これまたデザインに煩い妹もご満悦でした。25ドルほどでした。
同じ店でこれもゲット。

私の大好きなマヤの神様ですが、トウモロコシの神様だそうです。
これらは
国立人類学博物館の売店と比べても、デザイン・価格共に満足のいくお買い物でした。

お土産の多くはスーパーで。
「タヒン」という唐辛子のパウダーやコーヒー豆なども買いました。
が、意外と美味しそうなチョコがなくて、旅の最後の方で見つけたものは板チョコが1350ペソ! 空港ではもっと釣り上がっていて驚きました。
続く。
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